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紙の蔵開き市×HIORYES

地域活性化へと直結する、リアル×オンライン

今年2月、岐阜県美濃市のうだつのあがる町並みで行われた「紙の蔵開き市」。和紙にまつわる15店舗にて、普段は店頭に並ばない限定商品をはじめ、お買い得品やアウトレット商品が販売されました。明治9年創業の老舗「株式会社松久永助紙店」では、5代目店主・松久恭子さんが、「デザインのひきだし」編集長の津田淳子さんをゲストに招き、美濃和紙の魅力を語るスペシャルトークイベントを開催。HIORYESではInstagramにおけるライブ配信の企画・運営を行いました。

株式会社松久永助紙店

和紙及び和紙製品の企画から製造、販売を行う、明治9年創業の老舗店。和紙の原紙だけではなく、紙糸で編み込まれた靴下やタオル、帆布カバンはじめ、日常の中に取り入れられる和紙グッズを数多く取り揃えています。社の理念は「温故知新」。日本の伝統文化である和紙と現代の生活ニーズとを掛け合わせた、巧みなプロダクト開発に挑戦し続けています。

場所に関係なく、どこからでも見てもらえるのがライブ配信の強み

藤田

初開催となった「紙の蔵開き市」。多くの人で賑わっていましたね。

松久

お陰様でイベント自体はすごく好評で、またやってほしいという声を数多くいただいています。それだけ“和紙”や“美濃”に魅力がまだまだあるんだなと改めて感じました。

藤田

初イベントで、さらに初となるライブ配信。開催に至った経緯は?

松久

イベントを企画する中で、インスタライブの案は初期から出ていたのですが、短期間で集客は難しいと考えて、場所を借りて普通のライブを開催しようと考えていたんです。それでも集客という点で不安が残って。改めてインスタライブなら、ネットにさえ繋がれば場所に関係なくどこでも見ていただけるし、海外にだって発信できる!と感じ、開催に踏み切りました。

藤田

企画から開催まで短期間でしたよね。告知を始めたのは…イベント1カ月前くらい?

松久

そうですね。1カ月前にInstagramのアカウントを立ち上げて。本当にギリギリのタイミングかな。広告もそこから少しずつ出し始めました。

藤田

広告はどの程度?

松久

1ヶ月で5万円ほどかけましたね。もちろん、イベント実行委員の皆さんもがんばって広めてくれて。最終的に700人ぐらいまでフォロワー数を伸ばすことができました。

藤田

1ヶ月で700人も!いい数字ですね。今回はリアルな会場とライブ配信のハイブリッド型でしたが、会場はとにかく多賑いで。外まで立ち見の方でいっぱいでした。

松久

はい、本当に大勢の方に見ていただけてよかったです!ライブ配信も平均50人くらいの方に見ていただきました。途中で減ることなく、最後まで見てくれた方が多かったようですね。

藤田

当初は集客への不安があったようですが、大成功ですね!

各店舗の売上や地域活性化に大きくつながった

藤田

コロナ禍を契機にライブ配信の需要が高まっていますが、まだまだ地方での開催は稀です。美濃という場所で実際に開催してみて、感触はいかがでしたか。

松久

ゲストに美濃を体感してもらいながらトークができる、という点がこの地の魅力発信に大きくつながるなと感じました。街並みの映像を配信したことで、見ていただいた方も美濃という街のイメージがわきやすかったと思います。「美濃に行ってみたくなりました」というコメントもいただいて、うれしかったですね。

藤田

それはうれしいですね!今回のイベントでは15店舗が関わられたと思いますが、それぞれの売上など、何かいい報告はありましたか?

松久

イベント自体だといいお話しかなくて。3年半前に別のイベントを行ったのですが、「そのとき以来の売上だったよ」と言ってくださる方もいました。

藤田

しっかり売上にも結果が出ているんですね!

松久

「ここまでお客さまにきていただけるのは久しぶり」とか、「売上が伸びた」とか、よい報告ばかりです。うちも2日間で過去最高の売上だったんですよ、実は。

藤田

老舗ながら店舗を出されたのは恭子さんの代からですよね。今、何年目ですか?

松久

5~6年目です。でも、あれだけ一日で売れたことはなかったので。

藤田

事前の広報活動もよかったのでしょうか。

松久

そうですね。告知と新聞などにも掲載していただいて。もちろん、インスタライブを見てきました、という方もいらっしゃいましたよ。配信を見た人の中から一定数は、実際に足を運んでいただけるんだなと感じました。

藤田

素晴らしいですね。やはりPRのゴールは、集客とか売上につながることですから。

松久

相乗効果で、周辺のお店にもお客さまが多く訪れたようです。

藤田

地域の活性化にも役立った、という確かな実績ができたわけですね。

スチール撮影を、即座にライブ配信に活かすという挑戦

藤田

改めて弊社の品質はいかがでしたか。

松久

もう文句なしでした!予想と言いますか、期待と言いますか、すごいんだろうなとは思っていたのですが、それ以上。何もかもびっくりでした。

藤田

照明などもしっかりいれて、本格的な“配信ブース”が出来上がりましたからね。

松久

ええ、本当に。来てくれた友人も本格的な機材の数々を目にして「インスタライブと聞いてはいたけれど、ここまでやるなんて!」と驚いていました。あの古民家の空間が映える、というか、魅力的に見える感じがしましたね。

藤田

古民家のアナログ感とデジタルの機材の物々しい感じがうまく融合しましたよね。

松久

それから、街歩きスナップの配信もスピードの速さにも驚きました!

藤田

午前中にゲストを含めて街歩きをする中で、僕は一緒にスナップ撮影をさせてもらい、それをすぐに配信素材に設定して、1時間後の配信で流す…という流れでしたね。

松久

無理はありませんでしたか。

藤田

スチール撮影をして、その素材をすぐライブ配信で使用する、という流れは初めてだったのですが、ブライダルのエンドロール制作と似た流れではあるので。むしろ改めてやってみると、これって効率がいいなと思って。配信だとアーカイブ映像しか残らないですけど、これなら終わった後にコンテンツとして写真も映像も残る。街歩きのスチール写真があったことで配信の質も高まったと思います。

松久

アーカイブとして残したYouTubeを見てくださった方もいますよ。

藤田

今はアーカイブとして残すのが大事ですから。個人的にも継続して他の案件でも提案したいなと感じています。大変ではあるんですが(笑)。

松久

前日から寝ずにやられていましたもんね。

藤田

前日はそうでしたね。やはり、カメラの切り替えでいろいろレイアウト決めておくことが大切で。和紙を見せるときはこのレイアウトでいこう、みたいな。事前に予測して、前日にリハして、手元の和紙がちゃんと見えるかなども確認する。そういう細かな点まで配慮できてよかったなと思います。

松久

和紙もしっかり映っていましたね。

藤田

はい。画面を分割して、司会の恭子さんや津田さんの顔を映しながら、手元だけアップとかもありましたね。そういう細かな演出ができたことが非常に良かったと思います。

恭子さんの司会もすごく好評でしたよ!皆さん、司会上手だなぁっておっしゃっていました。

松久

ありがとうございます。でも私の力では全然なく、ゲストの津田さんのフォローのおかげ。紙好きにとって津田さんって神みたいな存在で、トークも素晴らしかったです。津田さんのTwitterを見てライブ配信を見てくれたファンの方もいると思います。

藤田

イベントとゲストのマッチングもよかったんですね。

松久

御社や津田さんをはじめ、関係者の皆さんに本当に助けられました。ギリギリのスケジュールの中、ポスターもチラシもライブ配信も、短期間でカタチにしていただいて、感謝しかありません。結果につながって、本当に一安心しています。

オンラインの力を活かし、遠方からも集客を
ライブコマースにも期待

藤田

もし次回企画するとしたら、やりたいことはありますか。

松久

そうですね、もっと観客を巻き込んだ企画をやってみたいなと思っています。

藤田

コロナが落ち着いてきて、オンラインをうまく活かしながら、対面の集客もやっていけるといいですよね。ライブ配信の質が高まってくると、遠方の方や海外の方からも需要が高まると思います。

松久

最近流行っているライブコマースもやってみたいのですが…どうでしょうか?

藤田

今はインフルエンサーを主体にしてコマースで物を売る、という市場が大きくなっています。まだ一部の若者だけの市場ではあるのですが、中国を見ると1日で何千万円売れた、といった実績もあります。地方でも取り入れていけるといいですよね。

松久

インスタライブも直接サイトなどにつなげたいなと構想はしていて。リンクに飛べて、紹介された物をすぐネットで買える、といった仕組みにできたらいいのかなと考えています。

藤田

次はぜひライブコマースをやりましょう!

松久

素敵な企画になりそう。何かをやってほしい、というご要望は多くいただいてはいるので。イベントを開催するなら、今回のライブ配信のようなメインコンテンツも企画したい。予算も少しずついろんなところから集められればいいなと考えています。

藤田

最近の美濃は、マルシェなども盛り上がってきているので、オンラインのイベントとリンクさせることで、さらに賑いそうです。

松久

どうしても美濃でイベントをやると、近隣の愛知・岐阜・三重の方ばかりになってしまうので、遠方からも足を運ぶきっかけをつくれたらいいですね。

藤田

これからもぜひよろしくお願いします!ありがとうございました。


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